茶事勉強会参加者コメント4(2014.07.27)
茶事勉強会を終えて
水屋(料理担当) 坪本 圭司
いやいや、大変な役を引き受けてしまったものです。
この勉強会が決まった時に、絶対に料理に挑戦したくて迷わず手を挙げました。
私にとって料理担当は、社中の初釜で手際よく準備されるのをただ感心してみている存在であり、自分がするなんてイメージできない役割でした。
立派なものは作れないけど、料理のタイミングだけでも勉強できたらと思って手を挙げたんです。
ところが・・・、なんと当初手を挙げているのは自分一人でした。
しかも、どうやら、周りのメンバーにはその迷いのない姿がやる気と自信からくるものに見えたらしく、なぜか料理のメイン担当になってしまい、かつ、心配しなくても任せて大丈夫なことにされてしまいました。
いつまでも出ない料理、出てきたら微妙な味、ご飯はバリバリの真っ黒、なんてことになったら目も当てられません。その後のお茶もおいしいわけがありません。
どうしよう・・・、相当気合い入れないとこの勉強会を壊しちゃうぞ・・。
すごいプレッシャーでした。
そもそも献立すら全く思いつかず、どの料理がどんな意味合いがあって、どんなルールがあるのか全く分かりません。知っていたのは大好きな八寸のルールのみという笑えない状況でした。
椀物が懐石のメインだなんて知らんかった~。
汁物も夏と冬で味噌が違うなんて・・。八丁味噌?なにそれ??
焼物は魚焼けばいいんだよね。この時期どんな魚出せばいいんだ?
飯は5人でどれだけ炊けばいいのかな?
進肴と預鉢って何が違うんだろう?
こんなことすら知らないでメインで担当していたのですから我ながら強心臓ですよね。
それでも、役割を終えた今、(全体のことを見渡す余裕は全くなかったけど)料理については成功したと胸を張って言えます。
当日まで、準備段階で実に多くの失敗をしました。飯は時間と水分量と炊く時間を変えながら10回以上試しましたし、ほかの料理も一度は作りほとんどの場合は失敗だらけでした。その失敗を通じて、間違いなく自分にやれることはやりきりました。(米は大量に消費しましたが・・・。)
また、ここまで来るのにはホントに多くの方に支えていただきました。
要所で豊富な茶事経験をもとに的確なアドバイスをくれた中尾さん、
準備段階では一緒に悩み、一緒に沢山の失敗をしながら。本番では頼もしい戦力としてともに料理を仕上げてくれた井上さん、
台所が散らからないように目を光らせ、2人が料理に集中できるように支援してくれた谷口さん、
この3人がいなければ間違いなくどこかで大きな失敗をやらかしていたと思います。
そのほか、前日、寂しく地味に下準備をしようと思っていたのですが、10名以上の仲間が顔を出して一緒に準備を手伝ってくれたことは本当にありがたかったです。青年部の仲間は本当にいいな、と思いました。
自分にとってはチャレンジングでプレッシャーの多い料理担当でしたが、参加者のアンケートでは次回料理担当を希望している方がたくさんいらっしゃると聞きました。
なんやかんや言いながら、周りから見てやってみたいと思ってもらえたというのは嬉しいですね。
とにかく一息ついた今思うことは、この行事は是非今後も続けてほしいということです。
もっともっとたくさんの人に参加してもらって、した事のない役割にチャレンジして欲しいですね。
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