茶室勉強会(2015.04.12)
【啐啄委員会presents】第2弾! 茶室勉強会
研修事業を主な活動の目的とする啐啄委員会(そったく、と読みます)が企画した事業の第2弾。
茶室勉強会 ~茶室と茶道具の関係を想像する~
あの、金地院八窓席(こんちいん、はっそうせき)&野村美術館の見学を含んだ研修事業が行われました。
そもそも、金地院 八窓席 とは???
京都の「三」名席の一つなのです。
南禅寺 金地院(京都観光NAVIサイト) 八窓席(はっそうせき)
大徳寺・孤篷庵(こほうあん) 忘筌席(ぼうせんせき)
曼殊院(まんしゅいん) 八窓軒(はっそうけん)
今回は委員会が事前に手を回して申し込みの上、八窓席を見学させていただくことにしました。
神戸からはJR山科駅を集合し、VIPはタクシーで現地へ。
一般庶民は地下鉄にて地下鉄蹴上へ移動し、そこから徒歩で向かいます。
「ねじりまんぽ」とよばれる変わった煉瓦造りのトンネルでインクラインの下をくぐり、南禅寺エリアへ。
金地院の入口前にて、タクシー組、地下鉄組、遅刻組と合流。30名弱の参加者が集合しました!
金地院の見どころの一つ。小堀遠州作の「鶴亀の庭」。
右がツル。
もう一つのみどころ。長谷川等伯作「猿候捉月図」。うっすらと月が描かれてます。
いよいよ、八窓席。 写真NGのため、チラシ画像を転載。
小堀遠州がもともとあった建物に手を加えてつくった茶室だそうです。
たくさん窓がありますが、実際は6つ。「八」はたくさんという意味なのだそうです。
(ネットではもともと本当に8つ窓があったという記載もありますが真偽不明)
躙り口が縁側からの続きになっているので、履物を広々したところで脱げるので入りやすい。
貴人とそうでない方を明確に分けることのできる作りになっているのが武士好み。
実は今回の勉強会。自分が11月にこの茶室でお茶会をひらくなら、亭主としてどんな道具組とするか。
それを考えるというテーマなのです。
参加者のみなさんは道具組を頭にイメージしながら見学されていました。
鶴亀の庭の裏側のお庭も散策。まだ桜も咲いていました。
徳川家康を祀る金地院東照宮という建物もありました。そこにあった東照公遺訓。
続いて2か所目の見学地。野村美術館へ。
館長先生からもご説明をいただきました。
合間をみて、道具組のファイナルアンサーを提出用紙に記載している参加者たち。真剣そのもの。あぁ、先生まで・・・。
最後に記念撮影。
終了後の懇親会は、四条寺町のすき焼き「キムラ」
レトロな雰囲気で、明治の雰囲気を漂わせてるのかなと思いつつ、昭和3年創業だとか。
京都ではまだまだ新参の部類なんでしょうか。
19時には解散という、なかなか健全な一日でございました。
けばぶ