「茶会を終えて」部長よりご挨拶(2015.07.05)
青年部茶会 ~「日本の夏」~ を終えて
みんなでアイデアを出し合い、情熱を傾けた茶会が終わりました。私自身は大きな喜びと、ほどよい疲れの中で、今あらためて今回の茶会を振り返っております。
まず、今回の茶会は、いろいろ挑戦しましたので、ちょっとした失敗はありましたが、大きな問題も混乱もなく無事終えることができたことを心から感謝したいと思います。
今回の茶席は薄茶席2席でしたが、それぞれの席を2つの委員会で分けさせてもらいました。そして、初めて茶会のリーダーを務めるS根さん、H島さんを中心に準備いただきました。
全体テーマの「日本の夏」以外はほぼフリーハンド、何でもできるけど、逆に言えば何にも決まっていないという状態から、2人とも初めてとは思えないリーダーシップを発揮し、多くの青年部員を巻き込んで今回の茶会を作り上げました。2人とも茶会が終わる時には、役割をやり切った充実感あふれる顔をしていたのが印象的でした。今回、周りから手厚いバックアップを得られたのも、2人の人柄と姿勢によるところが大だったと思います。本当にお疲れ様でした。
毎年心配する茶券の販売も、募集開始から1週間後にはほぼ売り切れという状態で、その後も多くのお申込みをいただいたため、急遽1席あたりの席数を追加せざるを得ないという状況でした。
皆さんからいただいた期待に応えられたのかわかりませんが、席を終えてお帰りになる際の様子では、私たちと一緒に楽しんでいただけたようで、私どもにとって何よりの喜びでした。
昨年もそうでしたが、今回の茶会も「青年部ならでは」、という部分にこだわってきました。面白い発想が次から次へと生まれていく様は、まさに「これぞ青年部」というものであり、茶会はお客様に喜んでいただくだけでなく、自分たちもおもてなしを通じて楽しむもの、ということがよき伝統になっていけばよいなと思います。
また、準備段階ではなかなか参加できず当日だけしか参加できないメンバーもおりましたが、しっかりと役割を果たしてもらいました。
様々な制約のある中で、できることをすること、様々な関わり方をお互いに認め合うことが今後の青年部にも生かされていけば、もっと関わりたい人、関わることのできる人が増えて、その中からまた次の素晴らしいリーダーが生まれていくのではないかと思います。
今回の茶会は、そんな「次」への期待を高めてくれるものだったと思います。
最後になりましたが、参加いただいたお客様に感謝の言葉を添えて、ご挨拶に代えさせていただきます。
本当にありがとうございました!
茶道裏千家淡交会 神戸第一青年部
部長 坪本 圭司