ナショナルコンファレンス2016inいわき-2日目
ホーム > ナショナルコンファレンス2016inいわき-2日目

ナショナルコンファレンス2016inいわき-2日目

2016年6月17日~19日、福島県いわき市において開催されました、ナショナルコンファレンス2016inいわきの参加レポート、第二日目です。

 

二日目のメインは選択制の研修コース、お家元対談、座談会です。 

 

(8)研修コース

 

   11コース用意された研修から事前に希望を出し、それぞれが茶道を通した東日本大震災、および福島県いわき市を学びました。

 

研修コースは復興公営受託にお呈茶に参りました。

 

自治会長の渡辺様はじめ役員のみなさまには大変お世話になりました。歓迎ムードで迎えられ、それまで段取りをして頂いた総本部のみなさま、第3部会に皆様に心より感謝を申し上げます。


お茶が初めてな方、人生2回目だった方、家財をすべて流され、友人が作ってくれた浴衣でお越し下さった方、皆さんを一碗で笑顔にし、ホッとして頂ける、お茶って本当に素敵だと改めて感じました。お茶の持つ魅力を再確認でき、これを以てボランティアができる喜びを経験できました。


また機会があれば、皆さんを訪ねたいと思います。(小川)

1. 復興公営住宅訪問・呈茶に参加いたしました。
いわきワシントンホテル椿山荘で集合後、バスで呈茶場所へ。
向かいながらバスの窓から見たいわきの町は緑がいっぱいの美しい町でした。
同時に依然としてたくさんの復興住宅が並ぶのも見え、復興までのまだまだ長い道のりも感じさせられました。


メンバーが現地を想い持ち寄った道具で、お客様が少数の見込みという事で密度の濃い交流を心がけたお呈茶になりました。
被災地でさまざまなバックグラウンドを抱えた方々をお迎えしての呈茶、どのよう雰囲気か喜んでいただけるか不安もありましたが、差し上げた一椀に心を開きお茶を楽しんで下さる様子とても嬉しかったです。
「忘れません」と言っていただけました。私も忘れません。(Y記)


160618n01   160618n02   160618n03

(持ち寄った道具)          (花入れの銘「心の絆」)
 

(1-④高久団地)

 

7地区に分かれた呈茶コースのうち、福島県双葉郡広野町の方が暮らす住宅に訪問いたしました。

 

広野町は「東北に春を告げる町」のキャッチフレーズもある、海の綺麗な浜の町で、やはり被害を大きく受けた地域です。事前に地元青年部の方などから伺った福島の状況は、想像以上に複雑で、大変厳しいものでした。

 

そんな中で供されるお茶にどれほどの意味があるのか、かえって先方を傷つける結果にならないか、とても不安な心持ちでした。

 

お越しになるお客様の数は地区ごとに差があり、伺った第四高久団地では20名程度を予定して呈茶準備を始めました。メンバー9名で2時間と充分な時間があり、また事前の聞取りで敷居の高い要素は敬遠されそうでしたので、服装もカジュアルに、綺麗なお点前よりもコミュニケーションのとりやすさを重視した仕組を採用し、富山の高岡青年部様が近年考案された「T-花get's」というゲームで、住民の方同士でも主客交代して茶を点て合い、茶席の菓子の他にも、めいめいが地元から持ち寄ったお茶請けをお出して会話のきっかけにしながら、私達からのおもてなしというよりも、お住まいの皆様の輪に私たちが混ぜていただけるような雰囲気づくりに努めました。

 

16061608

 

始めてすぐに男性がお一人でお越しくださった後は、1時間どなたも来られず、こちらから出向くのも押し付けになるかと気を揉んでおりましたが、折り返しを過ぎた頃にどっと連れ立ってお越しになり、それから時間までずっと満員となりました。最初に来られた男性が私達を気にかけてくださり、他の方に端からお声かけくださったと聞き、一気に目の前が晴れたような気がいたしました。事務局の方もご一緒になって熱心にお誘いくださり、大変お世話になりました。

 

お声かけの効果で、後半は、住民の方同士で何度も点て合いし、合間に私達が点て出しさせていただいたお茶をご自身のものと比べられて笑ったり、各地方のお菓子を珍しがってくださったり、にぎやかであっという間でした。時間通り片付けましたが、班員みな後ろ髪ひかれる思いで、帰りのバスには住民皆様が乗車間際までお見送りくださり、バスが角を曲がってお互いが見えなくなるまで、ずっと手を振って下さいました。

 

16061609

 

帰りの車中で班員同士泣いて喜び、行きとうってかわり明るく弾んだ雰囲気の中、住民の皆様の笑顔が見られた安堵感と、温かく広いお気持ちで私達を受け入れてくださったことへの深い感謝の気持ちで、胸がいっぱいになりました。

 

椿山荘に戻った後は、昼食を挟んで各グループの報告会が開かれ、高久団地呈茶には富山青年部の栗林満様が代表して発表してくださいました。 (鈴木)

 

(4 少庵居士と会津若松)

 

二日目午前中はグループ研修でした。私が参加したのは小庵居士と会津若松の講演会。


利休切腹後に会津に配流になったといわれている小庵と、九州の細川へ流された紹庵(道庵)。その歴史を人と茶道具を元に紐解いていく講演でした。家康と氏郷連名で書かれた“小庵召出状”と共に、伝馬状を携えた楽・常慶が会津へ迎えに。数年前、楽さんが席主をなさった、たつのあやめ茶会でこの伝馬状が懸けられていたことを思い出し、とても縁を感じました。小庵は、会津に向かう途中に色々な場所へ立ち寄った形跡があったことなどから、配流ではなくところ払いだったのではないか、というのが現在の解釈になりつつあるとのことでした。


紹庵と小庵の関係についても色々とお話いただきました。後妻の宗恩は、もともと利休が師事していた有名な能楽師匠・宮王三入の妻でした。宮王三入は、松長久秀が襲われた時に身代わりとして亡くなり、一人見となった宗恩を利休が貰い受けたという話でした。宗恩は三入の子である小庵と共に利休の家にやってきた時、小庵と同じ年の紹庵はどんな心境だったのでしょう。実子と連れ子。なかなか難しい関係だったことでしょう。その後利休は、代々続いてきた堺の家を実子に、そして自らが築き上げた京都の家を連れ子で娘婿の小庵に継がせたとのこと。残念ながら堺千家はその後途絶えてしまいましたが、娘の血を通じて利休の血脈は現在まで続いています。
と、興味深すぎる講演内容はまだまだあり、書いていたらきりがないのでこのあたりで。


同時に講演を聞いた他ブロックの方々と少しの間お話して、写真とって、素敵な講演は終わりました。講演内容については、私か坪本部長に聞いていただければ、ばっちりお伝えできます!はずです!たぶん。。。(^^) (中尾)

 


 

(9)お家元対談

 

   会津青年会議所シニアなど歴任されている坂田敦志様をパートナーに、御家元対談が行われました。

 

改めて、被災したその日の状況を映像とお話で振り返り、今も多く残る課題や解消しがたい軋轢など、被災地の今を坂田様がお話くださいました。率直なお話ぶりで、復興したくても出来ない原発を原因とした土地の現状や、過去になりつつある支援の手を絶やさないよう、尽力されている活動内容などをご説明いただきました。

 


 

(10)座談会

 

   敬史様、万紀子様が登壇され、番号の入ったカプセルを選んで対応するご質問にお答えいただく、一問一答の形式で行われました。

 

質問内容は全国の青年部から寄せられたもので、茶道を志されたきっかけや、青年部会員数の減少についてのお考えをたずねる真面目なものから、好みのタイプや好きな音楽、茶道以外のご趣味など、同じ年代の目線からプライベートを伺う内容など、さまざまでした。今日庵でお水屋さんやお手伝いの方とご一緒に住まわれ、宗家であることをお仕事にされるお二方は、完全なプライベートというものがほとんどない、でも生まれた時からそうだから、特に窮屈には感じない、というお話は、オフばかりの自分には想像を絶するものでした。

 

敬史様も万紀子様も、どんな内容の質問にも率直にお答えくださり、お二方でよく見合されるご様子に仲の良さも伺える、拝見するのも拝聴するのも、とても楽しい時間でした。特に、時流をポジティブに捉えられ、淡交会会員数の減少は確かだけれども、昔と今では性質がことなり、数字だけではかれるものではない、むしろ会員それぞれが自ら志して茶道に入っている今の状況は良いものだと思う、というお考えに共感を感じたこと、それから、人前に出ること自体に緊張はしない、と言い切られた真紀子様の凛々しさが印象的でした。

 


 

(11)閉会式

 

最終日のオプショナルを残し、閉会式が執り行われました。

いわきを開催地とされたこと、準備などを振り返る記録写真の上映の後、御家元がご挨拶され、奥山第6部会長から謝辞が述べられました。

 

2日間のプログラムを振り返り、最後に、いわき青年部の多賀裕子様から、未来へのメッセージが真摯な言葉で述べられ、静かな会場には、感に堪えない参加者の気配が時折聞こえてきました。

 

閉会式でご宗家の方が涙した事、お家元様が開催中3回グッと来たとおっしゃってた事。参加者のみなさまがこれから進む志を得た事。これから青年部が一つ上の段階に進む事を確信しこのNCが3日間で終わりではなく、ここから始まりです。


私たち実行委員会メンバーは今後も、NC参加者と共に被災地に対し心を向け活動して行く事となるでしょう。


その時はみなさまよろしくお願い致します。(小川)

 

(12)実行委員会主催懇親会

 

16061605

 

    会場をグランパルティいわきに移して、実行委員会主催の懇親会が立食形式で開かれました。

 

16061602

 

フラダンスショーのあとに各ブロック紹介、またこの場でも福引が行われ、各ブロックの皆様がご用意くださった多数の品物が順番に引かれると、会場のあちこちで歓声があがりました。御家元もご参加くださり、ご染筆をお約束くださって急遽品物が追加されると、会場が一層盛り上がりました。

 

実行委員会主催の懇親会は、ハワイアンをイメージし催しました。


ご宗家のみなさまも開会から閉会までご参加くださり、お家元様からのサプライズのお品頂戴し、感謝申し上げます。


また、実行委員会より福引の品を協賛頂きありがとうございました。
お陰様で盛り上がり閉会後の素敵な時間となりました。


ご宗家の方とフラダンスを踊り、私自身いい思い出になりました。(小川)

 

16061604

 

全体の集まりはこれが最後になることもあり、二日間にわたって交流した全国の青年部の方々と、改めて記念写真をとったり、一緒にフラダンスを踊ったり、どこを見ても笑顔ばかりの時間でした。

 


 

(13)ブロックナイト

 

16061607

 

    事前に打合せされた単数または複数ブロック単位で各会場に参集し、懇親会の二次会が行われました。

 

二年前のナショナルコンファレンス2014では、中部中国ブロックの方々とご一緒でしたが、このたびは近畿第一・近畿第二ブロックの方々を今一度交流の機会を得、もともとは一つだったという近畿ブロック連合会が出来上がりました。地理的に近しいこともあり、ローカルな話題や、同じ関西圏の気安さで大いに盛り上がりました。また会場には、お家元対談に登壇された坂田様や関係者の方がご同席くださり、改めて福島のこれからをお話し合う貴重な時間となりました。

 

実行委員会主催懇親会の燃え上がる気持ちをそのまま、いわき駅前のイタリアンバールにてブロックナイトが開催されました。近畿第三だけでなく、近畿第一・第二と合同で行いました。灰野ブロック長の乾杯のご発声は“ノープラン!”。なぜにこの発声になったかは、参加者に聞いてください(^^)
短い時間でしたが、同じ近畿地区ブロックの方々と懇親を深めることができました。また、お家元との対談くださった、会津青年会議所シニア坂田敦志氏もブロックナイトにいらっしゃいました。最後は青山近畿第二歴代ブロック長の閉会挨拶で、熱い一日が終わりました、はずでしたが、その後お決まりの近畿第三有志で深夜まで熱い夜は続きました。。。(中尾)

 

 

3日目につづく