ナショナルコンファレンス2016inいわき-3日目
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ナショナルコンファレンス2016inいわき-3日目

2016年6月17日~19日、福島県いわき市において開催されました、ナショナルコンファレンス2016inいわきの参加レポート、第三日目です。

 

あっという間に最終日、オプショナル茶席と、いわき観光です。 

 

(14)今日庵席、全国委員会席

 

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    最終日の最初に、ご用意された濃茶席と薄茶席に入らせていただきました。

 

はじめに、全国委員会席と東北ブロック席に分かれた薄茶席で、「光」を全体テーマに、福島の各地区の名前の付いた円卓を5名で囲み、全国委員の皆様が点ててくださる薄茶をいただきました。

 

全国委員会席 

 

オプショナル茶会の全国委員会席は私が席主を務め、テーマを「ひかり」~輝く未来に向かって一緒に歩もう~としました。

 

第23期・24期・25期全国委員会の作家さんにテーマに基づいた作品を作って頂き、東北ブロック席と心を同じく参加者のみなさまをお迎え致しました。

 

7テーブルと立礼席の8席それそれでお点前を致しました。テーブル席毎に趣向を凝らし、席主はブロック長と3名の全国委員が席主を務め、盆略点前、立礼席は正副役員が勤めました。

 

お家元より「光彩掛南山」ご染筆を賜り、私たちからのメッセージを届けました。

 

自然災害に対し、こころと姿勢を向けるボランティアとして、新たな志を持つ青年部であり続けるように心からご祈念申し上げます。(小川)

各席5人ほどのグループにわけ、それぞれご担当の全国委員の方が盆略で茶を点ててくださいました。グループ分けは、同じブロックメンバーが重ならないよう配慮されており、他ブロックの方々と交流できました。私は偶然にも、茶杓交換プロジェクト・竹取物語で茶杓をいただいた方と同席になり、とてもうれしく思いました。全体の亭主として、われらが小川全国委員長が、ひとつひとつの思いを熱く語られ、とても凛としたお姿でした。(中尾)

私は会津若松席に、北陸信越ブロックの行松明美様をお正客にして卓を囲み、会津若松席のテーマ「木漏れ日」のしつらえを、四国ブロックの玉井貴子様からご説明いただきながら、灰野ブロック長のお点前で一服頂戴いたしました。藤編みのポットとガラスの棗で盆略点前をされ、ピクニックに来て陽射しの中お茶をいただいているような、暖かな気持ちになりました。(鈴木)

 

お菓子も塩屋崎や起き上がりこぼしなど、いわきの風景や名産を模した4種類の中から2つを選べ、どれもめずらしく美味しいものでした。

 

今日庵席(濃茶席)

 

    その後の濃茶席では、まず前席で柏屋さんのきんとんをいただいた後、箱書きや炭道具が並べられた待合床前を拝見し、業躰先生が端からご説明くださるのを聞いてお勉強させていただきました。

 

今日庵席は、宗家か道場のある場所でしか行わない、ということでしたが、全国委員会の熱い思いと、東北に思いをよせて、今回だけは特別に懸釜したとのことでした。それをあらわすために、釜は“今日庵常什(←たぶんあってる)”と鋳こまれた4代寒雉で一燈箱(やったような気が・・・)。軸は認得斎でとてもやさしい雰囲気。茶碗は得入の黒。相馬の香合と水指。瀬戸茶入等々でした。
“最近茶席での写真撮影が当たり前のようになってきていますが、今日庵席だということをご配慮ください”とのご注意が業躰先生からありました。場所や雰囲気によると思いますが、留意すべきことと私も思います。特にフラッシュには気をつけないといけないですね。

二つの茶席とも、ご宗家をはじめ、全国委員会の方々そして、LTの方々の思いのこもった、すがすがしい、すばらしいお席でした。(中尾)

    本席はお点前が公一朗様の回、ご説明は御家元が立ってくださいました。こちらも随所に光を感じるしつらえが工夫されておられ、特にミラノ万博でステージに飾られたという堀木エリ子様作の雪月花の屏風に、三種の掛花入を荘った様子がとても美しく、また斬新に映りました。

 

    今日庵席が京都・東京以外で設けられるのははじめての事だそうです。今期L・Tの方もお水屋やお運びに入られたようで、ご宗家や業躰先生に囲まれて緊張しながらお運びをされている様子も初々しく、また貴重な体験が羨ましくもありました。(鈴木)

 

(神戸第一青年部からの参加者は、東北ブロック様のお席に伺う機会がありませんでした。またの機会を楽しみに待ちたいと思います)

 


 

(15)自由時間(茶園見学)

 

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    ホテルで昼食をいただいた後、帰りの飛行機の時間までの間、この度の行事をきっかけに作られた茶園を見学に参りました。

 

おくみどりという品種の若苗が一千本植えられた土地に入り、雑草抜きのお手伝いを気持ちばかりいたしました。茶の木の成長には3~5年を見込んでいるそうで、その成長を見続けると共に、福島、ひいて東日本大震災の復興を気にかけ続ける、という意思を形にしたものでした。

 

お家元様が茶園を造り、実行委員会で1,000株植えました。その茶の木が3年から5年で茶の葉が採れるそうです。NC開催時に参加者のみなさまが雑草を抜いて下さったとお聞きし、実行委員会の手からNC参加者全員で育てる茶園になりました。

それが、抹茶となりお茶会ができる事がとても楽しみでなりません。(小川)

 


 

(16)総括

 

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この度、ナショナルコンファレンス2016inいわき(以下「NC」という)の実行委員長を第25期全国委員長として仰せつかり、無事終えた事が何よりです。497名の参加者を迎え、参加者の皆様の笑顔がこのNCを成功裏に終えたと確信致しました。


このNCは初めて宗家総本部として地域社会貢献を目的に取り入れた行事であり、歴史的瞬間でありました。


いわき支部のみなさまといわき青年部のみなさまが今回の事をこころから感謝をされ、当日まで色々とご支援を頂戴いたしました。


6月18日(土)には第23期全国委員長の高祖さんと全国代表者会議議長の米澤さんがエール茶会を京都市伏見区の栄春寺で法要とお茶会を開催して頂き、述べ130人のお客様に東北支援と我々にエールを送って頂きました。
先輩方にもご支援を賜り幸せ者です。 ありがとうございました。

 

最後になりますが、この度、素晴らしい機会を与えて下さいました、坐忘斎お家元様をはじめ、ご宗家のみなさま、我々を寝ずにサポートして下さった総本部のみなさま、1年半NCの事ばかり優先して頂いた、実行委員会のみなさま、当日お手伝いをして頂いた第29期L・Tみなさまに心より感謝と御礼を申し上げます。
本当に3日間ありがとうございました。(小川)

 

    前回、第一回のナショナルコンファレンスが大変印象の強いもので、また京都でしか実現の出来ない内容でしたので、今回、なにも予備知識なくいわきに出向き、何が待っているのか、ほとんど予測できない状態でした。

 

参加を決めた理由も、小川愛一郎先輩はじめ、全国委員会の皆様の思いを伺う機会があったことと、懐かしい皆様に会いたいが為で、いわきの地そのものの魅力は何も知りませんでした。

 

ですが、3日間を終えて、自分の中に残った財産は一昨年以上のものを感じております。これは、今回の内容は茶杓でも研修でも、自分で悩み考え、実践する能動的な要素が多分に入っていたことが大きいのではないかと考えます。特に仮設住宅に出向き、茶友と共に、お住まいの方とお茶を囲んでたくさんのお話が出来た事は、今後の自分に必ず影響するであろう、得難い経験となりました。

 

この機会を与えてくださった全ての方に心より感謝申し上げます。ありがとうございました。(鈴木)

 

(2年後 ナショナルコンファレンス2018in○○につづく)