9月例会 茶と花~その心を知る~(2016.09.03)
啐啄委員会さんの最後の担当例会、茶花の勉強会です。
正副委員長の熱意がこもった、内容の濃い時間でした。
例会の後は、次回の大型行事、金沢研修旅行の事前勉強会を行いました。
「茶と花~その心を知る~」と題して、9月例会にて茶花の勉強会を開催しました。
講師には、6月例会でも大変お世話になった、京都伏見は栄春寺の米澤昭博様。青年部としても大先輩でいらっしゃいます。
例会の準備の段階から、「花をむやみに取ってきたりしないように。いのちあるものだから」とお話をいただき、委員中で過剰にならないよう、気をつけながらの持ち寄りとなりました。
まずは茶花につながるお話をいただきました。花と対するときの心構え「四清道」、知っていても実際、茶会など必要な場で実践されているか。また、エゴで花を扱っていないか、残花への感謝はあるか。その時、いただいた花と一緒に生きることを忘れてはならない。など、花を扱う前に、大事なその心持ちを、丁寧に教えていただきました。
また、花は後入りで掛物に代わり床に飾られるもので、また会記でも掛物の次に書かれることから、花も掛物同様、亭主そのものであると考え、心をこめて入れるもの、とお話をいただき、はっとするような事もありました。
お話のあとは、小班に分かれて、持ち寄った花と様々な種類の花入を使い、「花が向きたいような方向を見定めること」や、「花入に入れてから様子を見るのでなく、花台から花積りをして、手の中におさめた時に既に形が決まる」茶花の入れ方などについて、まずは自分達であれこれ考えつつ、実践いたしました。
米澤先生には、各テーブルを見回っていただき、それぞれで具体的かつ楽しいご指導をいただきました。
なかなか思うとおりにいきませんが、無理をせず、花を向き合う時間は、とても心安まるものでした。
もっとお話を伺いたい気持ちを残しつつ、予定の時間が来てしまい、米澤先生とお花に感謝を述べ、茶花勉強会は終了いたしました。
この後、来月催行予定の金沢研修旅行についての事前勉強会を行いました。
青年部歴3年以内の歴浅会員が正副の実行委員となって、旅程の説明や、金沢についての茶の湯や菓子の歴史について学びました。
例会恒例の呈茶では、金沢研修旅行にちなみ、森八さんの長生殿と、柴舟小出さんの柴舟をいただきました。
一部、二部とも、とても学びの多い例会になりました。中尾委員長、お疲れ様でございました。
(鈴木)